タイトル:ご縁玉
撮影・監督・編集:江口方康
時:2007年12月から2008年3月
場所:パリ〜京都〜大分
ジャンル:ドキュメンタリー
タイム:72mn
方式:HD
完成:2008年
*2008年度文部科学省選定(少年・青年・成人向き)
*2009年度キネマ旬報ベストテン8位
山ちゃんのブログです。
http://yamachan.biz/
(解説)長編ドキュメンタリー映画「ご縁玉 パリから大分へ」は大分でいのちの授業を続けてきた<山ちゃん>こと山田泉(元養護教諭)と、ベトナム孤児としてフランス人の養父母に育てられ、今や国際的に活躍するパリ在住のチェリスト、エリック‐マリア・クテュリエとの交流を描いた作品です。エリック‐マリア(35 歳)は、パリ旅行中の山ちゃんから渡された五円玉に引き寄せられるように、山ちゃんの暮らす大分へ旅立つ。山ちゃんはガンを再発してから<いのちの授業>で、命の大切さを子供たちが考える場を作ってきた。1枚の五円玉のもたらした縁が、チェロの音色や大分の自然とともに見るものの胸を響かせます。
生後9ヶ月、ベトナム戦争の孤児としてフランス人夫婦のもとに引き取られたエリック=マリア。その育ての母を9年前乳癌で亡くしてしまった彼。母にしてあげれなかった、『チェロ演奏による療法』。チェロからあふれる響きを患者の肌にじかに伝えるこの方法で、山田泉さんが抱える腫瘍の痛みを少しでも和らげてあげたいと願うエリック=マリア。彼が目指す新たな音楽への可能性、そして、自分探しへの旅が始まる。山田泉さんとの一対一による『ミュージック・セラピー』をドキュメントしながら、エリック=マリアがどのような精神の彷徨を経て今回の日本行きを決意したのか、その「想いの旅路」をパリ、京都、大分を舞台に辿り、山ちゃんとエリックマリアの想いの原点が重なり合う「聖ヨセフ寮」での特別演奏に密着して、エリック=マリア、心想の原風景を描いてゆきます。
「ご縁玉」新たなフランス語版
あの*カトリーヌ・カドゥさんからのアドヴァイスで字幕が一変。
とにかく仕事が速い。一日も掛けずに主要な箇所は全部チェックを済むませる事が出来ました。ありがたい事です。 *日本映画界の巨匠・黒澤明監督の翻訳家として、強い信頼関係を築き仕事をしてきたカトリーヌ・カドゥさん。
山田 泉(やまだいずみ)
1959年3月28日~2008年11月21日
1959年大分県豊後高田市生まれ。1979年養護教師に。2000年、乳がんの発症で休職したが、2004年復職。自らの体験をもとに<いのちの授業>に取り組んでいたが、2005年再発し休職の後、退職。2007年夏、人生最後の旅として行ったパリでエリック‐マリアと出会ったことが、映画「ご縁玉 パリから大分へ」に繋がっていった。大分での先行ロードショー最終日の2008年11月21日永眠。著書に「いのちの授業」「いのちの恩返し」(高文研)。http://yamachan.biz/
ベトナム戦争孤児。フランス人夫妻の養子となり、パリ高等音楽院を首席入学。23歳でパリ管弦楽団に入団後、チェロ奏者として世界的に活躍を始める。
1964年佐賀県牛津(現在の小城市)出身。フランス国立映画学校ルイ・ルミエールにて学んだ後、1996年、パリにInter Bay filmsを設立。2002年、「ロストロポーヴィチ -75歳- 最後のドンキホーテ」をNHKエンタープライズ21と共同制作。2003年、カンヌ映画祭で出会った三池崇史監督に感銘を受け、一時帰国。同監督作品「交渉人」「ゼブラーマン」で助監督を務める。「ご縁玉 パリから大分へ」は江口の初監督作品である。
現在はフランス人映画監督ジュディット・カエンと共に長編映画製作中、2017年完成予定。Inter Bay filmsをベースに映像製作活動を行っている。
『実写版ヤッターマン』の公開を控えた三池崇史監督が劇場に駆けつけ、感想を語ってくださいました。映画監督同士ならではのユニークなやり取りに、満席の場内からは時折笑いもおこり、和やかなムードのうちにトークショーは無事終了致しました。
素晴らしい作品をありがとうございました。
本日は三池監督はもちろん、沢山の方にお越しいただき大変光栄です。前回帰国していた時、11月21日に、本作に出演してくださった山田泉さんはお亡くなりになってしまいました。本当に残念だったのですが、亡くなる前、大分できちんと見てもらうことが出来たのが何よりでした。
エリックは最後のシーンで『探していたものは見つからなかった』と言っていたけれど、彼は何を探していたんだろう?
彼はベトナム孤児としてフランスで育ち、「自分はどこからきたのか」と自分のルーツをいつも探していた。山田さんと出会い、目の前で一日一日を一所懸命生きている人間を見て、それはどうでもよくなってしまったのだと思う。
映像にしようと思ったきっかけは?実は仲間内では彼は“ボンジュール江口”と呼ばれていて(笑)、僕はカンヌ映画祭で通訳をしてもらったことがきっかけで出会い、僕の映画の助監督をやってもらって今に至っているのだけれども、ドキュメンタリーを撮るとは思わなかったので。
僕も山田さんに会うまでは全くドキュメンタリーを撮ろうと思ったことはなかったんです。彼女に出会ったことによって彼女に撮らされたんだと思うんです。そのくらい彼女のパワーは凄かった。
『ご縁玉』はすごく不思議な映画だよね。ドキュメンタリーなんだけど、作品の中でエリックはエリックを演じ、山田さんは山田さんを演じ、カメラが回っていることによって突き動かされるようにどんどん前に行動していく。エリックを沢山の人に会わせようとホスピスに連れて行ったりね。淡々とモンタージュされていて良い感じでチェロが流れていて、「こう見るべき」という主張はしていないから、観客が自分で作品を紡いでいける。毎朝作品をみてから出勤したらいいよね。エリックも非常に魅力的な男だし。ところでラピュタの曲は彼が選んだの?
フランスではラピュタの曲はフランス語の歌詞はついていないんですよ。エリックは日本でこの曲を日本の子どもに聞かせたいと思って日本語の歌詞をフランス語に訳してもらい、意味もきちんと理解した上で練習してから来日したんです。
たしかに、欧米でもギレルモ監督とか、ジブリの歌、全部歌えたりするんだよ。“トトロ”とか。やっぱりジブリは向こうでも子どもに大人気だから、良い父親であろう、子どもに好かれようと思って覚えるみたいだよ。
本当に沢山の方に観ていただきたいので、是非ご家族やお友達にもお勧めしてください。本当に今日はありがとうございました!
三池崇史 みいけ たかし
1960年大阪八尾市出身。Vシネ「突風」(1991年)で監督デビュー以来、コメディ、バイオレンス、ホラーなど多岐にわたるジャンルの作品を監督。『オーディション』(2000年)でロッテルダム国際映画祭批評家連盟賞とオランダジャーナリズム連盟賞を受賞、『カタクリ家の幸福』(2002年)でジェルミナーレ国際ファンタスティック映画祭審査員特別賞など海外での評価も高く、2007年米『TIME』誌による<Top 25 Horror Movies(ホラー映画ベスト25)>に唯一の日本映画として『オーディション』が選出されています。
ユーロスペース(東京)でのロードショーは09年1月31日に無事終了しました。山田泉さんのご遺族、上映実現にご協力いただいた多くの方々、ご来場いただいた皆様に心よりお礼申し上げます。全国各地での上映が進んでおりますので、引き続きご支援くださいますよう、よろしくお願い致します。
和歌山大学松下会館 |
2011年2月27日(日) |
問い合わせ先:和歌山大学地域連携・生涯学習センター 073-427-4623 |
多摩市立関戸公民館ヴィータホール |
2011年1月16日(日) |
多摩市立関戸公民館ヴィータホール 問い合わせ先:多摩市立TAMA女性センター 042-355-211 |
三重県立美術館講堂 |
|
上映終了 |
いよてつ高島屋 |
|
上映終了 |
多治見市医師会館 |
上映終了 |
|
京都みなみ会館 |
上映終了 |
|
シネマテークたかさき |
上映終了 |
|
松本市中央公民館Mウィング |
上映終了 |
|
熊本DENKIKAN |
上映終了 |
|
下高井戸シネマ(東京) |
上映終了 |
|
金沢シネモンド |
上映終了 |
|
桜坂劇場 |
上映終了 |
|
鹿児島 黎明館講堂 |
上映終了 |
|
宮崎キネマ館 |
上映終了 |
|
大分シネマ5 |
アンコール 上映終了 |
|
佐賀シアター・シエマ |
アンコール 上映終了 |
|
大阪 シネヌーヴォ |
上映終了 |
|
名古屋シネマテーク |
上映終了 |
|
札幌シアターキノ |
上映終了 |
|
東京 ユーロスペース |
上映終了 |
茨城県 茨城映画センター(http://www.ibaraki-eiga.co.jp/) 電話:029-226-3156
愛知県・三重県・岐阜県の各県 シネマ雄(http://www.c-you.jp/)
広島県 広島映画センター(http://www.h-eigacenter.co.jp/) 電話:082-293-1119
福岡・長崎・佐賀の各県 九州シネマエンタープライズ 電話:092-738-9601
大分・熊本・宮崎・鹿児島の各県 大分シネマ5(http://www.cinema5.gr.jp/) 電話:097-536-4512
上記以外の地域 パンドラ(http://www.pan-dora.co.jp/) 電話:03-3555-3987