花見山の春

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タイトル:花見山の春

撮影・監督・編集:江口方康

音楽:タテタカコ

時:2012年3月

場所:福島県

ジャンル:ドキュメンタリー

タイム:75mn

方式:HD

完成:2012年

日本語版予告編

« ねらい »

  20123月東日本大震災から一年を迎えるにあたり、わたしが2008年に監督したドキュメンタリー映画『ご縁玉』(人と人との繋がりをテーマにした作品)福島市で上映して頂く事になりました。この上映会を企画してくれた方津波の被災地や福島の桃源郷と言われる観光地、花見山公園など、地元を案内してもらいました。まだ、雪に覆われたこの花見山で、放射線により汚染された地域を除染作業する人々に出会いました。車を止めて作業中の人にお話を伺った所土木建築事務所の方達が作業にあたっているのがわかりました。除染の専門家が日本には居ない!?と素朴に思ったのです。

 

 「放射線」「放射能」「放射能物質」と言う言葉は今まで必ずどこかで耳にした事がある言葉です。原爆、ビキニ島、チェルノブイリと繰り返し様々なメディアで取り上げられています。わたし自身には難しすぎると思い今まで避けていたテーマでした。それに少しぐらいは福島のこの状況を知ったつもりでもいました。

 

 しかし、実際に除染現場に住む人々や故郷を追われた人々、作業を進める人々にお会いしてみると、わたしがわかったつもりになっていたのは余りにも表面的な事に過ぎないと愕然としたのです。何よりも、お一人お一人が実に個性的で生き生きとしていることです。さまざまなメディアから伝わってくる悲しみや怒りではなくあきらめでもありません。命を全うしようとする人々の真剣な思いに触れたのです。

 

 「今、遠くはなれた所では福島の問題は終わったと言う認識がある。国もメディアもこの問題に対する意識をそらそうとしている。とんでもない事だ」酪農家 長谷川健一さんのこの言葉を聞いた時に、わたしは放射線の専門家ではありませんが、原子力発電を推進するフランスに20年以上も滞在する自分の目で見た福島を、自分の経験を通してきちんと映像に記録したいと思いました。

 

 除染一つとっても方法はいくらでもあるようですが、どの方法が正しいのかさえもわからない状況で作業が進んでいます。まずは彼らが何を思い、どのように行動しているのか?何を心に秘めているのか?福島の人々の家に泊まり込んで、とにかく彼らを追い、その思いに耳を傾けてみることにしました。

 

 便利だからと良い、名ばかりのブレーキをつけた車(原発)を乗り回している我々は今、現実に訪れてしまった自然の猛威に対し何が出来ると言うのか?見せかけのブレーキを付けたままの車に乗り続けていいのか?安全神話はとうに崩れ去ってしまったと言うのに、終息の見通しもつかないままの福島を酪農家の長谷川さんが嘆くようにこのまま忘れ去っていいのだろうか?

 

 東日本大震災に関するドキュメンタリーは震災後今までに100本以上制作されているようですが、納得いかない自分自身への思いと共に、汚染されてしまった「土」をテーマに、この作品を皆さんに問う事に致しました。

 こんな状況になっても春は必ずやって来る。

 この映画は、原発と共に今を生きる世界中の人々に多くの示唆と希望を与えるものと信じます。


 

今年3月から撮影が始まった「花見山の春」が10月28日に日本で完成致しました。

寝ずに作業を続ける、音楽監督のヤスヒロ・ナカシマさん。

 

映画音楽初挑戦のタテタカコさん

タテタカコさんの録音スタジオがある長野県飯田市。この近辺でした。

ついに完成!

 

完成披露試写会も無事に福島県の三カ所で行われ、本当に地元の方々にも喜んで頂きました。(添付写真参照)


上映会は福島市文化センター、伊達市保原小学校(映画の中にも出ています)、いわき市アリオス小ホールの三カ所で行われ、合計600人近い人々に見て頂き、地元、朝日新聞福島の取材も受けさせて頂いております。静岡から駆けつけてくれたお客様の方で是非、沼津の方でも上映会を開きたいという事で、早速来年3月上映会が決定しております。
>当事者である福島の人々からの感想が一番気になっていたのですが、見終わった後に皆様から暖かいご支援をたくさん頂きました。本当にありがたいことです。

笑い有り、拍手有りと観客の反応は本当に様々でした。


現地でコーディネートをして頂いた矢口さんのブログをご紹介致します。



http://blogs.yahoo.co.jp/y58122001/archive/2012/11/6

 

このブログの中には映画が生まれて、完成するまでのエピソードが写真入りでたくさん詰まっておりますので是非是非ご覧になってください。

これからも、たくさんの人々のご好意をお借りして、この映画を広めて行こうと願っております。少しでも上映しやすいように、なんとか体制を整えていきますので、これからもひとつよろしくお願い致します。

その後、福島県以外での上映は大分市、豊後高田市、湯布院の三箇所で行われました。

大分の皆様の反応も大変良く、テレビや他の映画ではなかなか聞く事の出来ない、飾らない地元市民の声が伝わってきたのが良かったようです。

三箇所での鑑賞者は約250名。

 

入場者数

2012年

11月

 200名 福島県島市文化会館

 150名 福島県達市保原小学校

 150名 福島県わき市

 20名  大分県湯布院

 200名 大分県豊後高田市

2013年

2月

 50名 福島県

3月

 20名 パリ3区 ミニドン・グランドン

3月23日

 200名 静岡県沼津市サンウェルぬまず4F多目的ホール

4月13日 

 50名  フランス ランス市メディアテーク

5月23日 

 100名  福島市アクティブセンターアオ 

5月24日  

     福島市

5月25日 

      フランス パリ日本文化会館